東京五輪「金」松田さんのヤマシタ跳び 去る 体操跳馬 新採点規則から削除
1964年の東京五輪に体操男子日本代表として出場し、跳馬で金メダルを獲得した宇和島市出身の松田(旧姓・山下)治広さん(78)=日本体育大名誉教授、川崎市。松田さんのオリジナル技「ヤマシタ跳び」は当時「ウルトラC」として世界を驚かせたが、近年は演技に取り入れる選手が減少している。2017年から採用される男子の新採点規則から削除され、主要な競技会からは姿を消すことになる。
松田さんは「ルール上削除されても名称は歴史に残る。今の体操が発展したということであり、選手も育ってきている」と体操のさらなる進化を期待している。
ヤマシタ跳びは、伸身姿勢で行う「前転跳び」の着手後、空中で体を折り曲げる屈伸姿勢を取り入れた技。松田さんは日体大の後輩の練習を見て思い付き、跳馬と踏み切り板との距離を調整し「雄大な跳躍を行うために試行錯誤した」。1962年の世界選手権で発表し銀メダルを獲得。東京五輪では1回ひねりを加えた「新ヤマシタ跳び」も披露して優勝、体操ニッポンの礎を築いた。
東京五輪「金」松田さんのヤマシタ跳び 去る 体操跳馬 新採点規則から削除
1964年の東京五輪に体操男子日本代表として出場し、跳馬で金メダルを獲得した宇和島市出身の松田(旧姓・山下)治広さん(78)=日本体育大名誉教授、川崎市。松田さんのオリジナル技「ヤマシタ跳び」は当時「ウルトラC」として世界を驚かせたが、近年は演技に取り入れる選手が減少している。2017年から採用される男子の新採点規則から削除され、主要な競技会からは姿を消すことになる。
松田さんは「ルール上削除されても名称は歴史に残る。今の体操が発展したということであり、選手も育ってきている」と体操のさらなる進化を期待している。
ヤマシタ跳びは、伸身姿勢で行う「前転跳び」の着手後、空中で体を折り曲げる屈伸姿勢を取り入れた技。松田さんは日体大の後輩の練習を見て思い付き、跳馬と踏み切り板との距離を調整し「雄大な跳躍を行うために試行錯誤した」。1962年の世界選手権で発表し銀メダルを獲得。東京五輪では1回ひねりを加えた「新ヤマシタ跳び」も披露して優勝、体操ニッポンの礎を築いた。